もともとMango以前から開発していたのでアプリの言語設定は英語でしたが、日本で発表するからにはマーケットには日本語で説明を書きたい。ついでだから世界中にもアプリを公開したい、アプリの説明は英語にしたい。といったところで一寸つまずいたのでメモしておきます。
まず、申請してみたわかったのですが、言語設定を英語で作成したアプリにはマーケット上で英語の紹介文しかかけない。日本語で作った場合は日本語しかかけない。言語の設定はアップロードしたアプリファイルから自動的に決定される。つまり両言語同時に申請するにはアプリを多言語対応で作る必要がある?っぽい。
アプリケーション自体は元々英語表記で作っているし、メッセージなどを特に日本語化する必要も感じられなかったのですが、とにかく多言語対応という体裁を作ることにします。
まずはお試しでテストアプリを作りました
多言語対応の仕方はここに書いてあるので、その通りにやってみます
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ff637520(v=vs.92).aspx
まずアプリのプロジェクトを作成
MultLangPhoneApp としました。
プラットフォームは当然 OS 7.1 です
プロジェクトを作成したら、ソリューションエクスプローラから追加→新しい項目して新規リソースファイル追加します
アセンブリリソースファイルを選択してAppResource.resxとします。これがデフォルト言語のリソースファイルになります
それぞれ作成したリソースファイルにメッセージ文字列を追加します。
ここではアプリケーションのひな形で作成されたアプリ画面をマルチ言語対応化することにします
AppResouce.resx にデフォルト言語(英語)の文字列を追加します
TitleNameとPageName文字列を追加しました
AppResouce.ja-JP.resx に日本語の文字列を追加します
英語の時と同じ文字列名で日本語文字列を追加しました
次にニュートラル言語設定を日本語から英語に変えます
アプリケーションの設定でアセンブリ情報→ニュートラル言語を英語(米国)にしておきます。ニュートラル言語を英語にしておくと、例えばフランス語設定の端末にインストールしたときに仏語のリソースを作っていない場合に英語リソースが使われるので、不用意に日本語文字列を表示して文字化けしまうことが防げると思います
HowToページの解説にあったので、よくわからないけどとりあえず
HowToページ通りにApp.xaml.csに LocalizedStringクラスを作りました。このクラスを経由してApplicationPageのxamlから直接リソースをbindするのだと思います。
App.xamlに Application.Resoucesを追加します。これでアプリケーションページ作成画面からローカルリソースとしてリソースファイルをbind出来るようになります。
HowToページではxmlns:local ="clr-namespace:GlobalizationSample" 記述がいっしょくたに書いてあったけど、コンパイルしたらエラーが出たので
このあたりの決まり事がいまいち理解できていない
MainPage.xamlを編集してGUI画面を多言語対応します
編集前の状態ではこんな感じです。マイアプリケーションとページ名をリソースファイルから指定した文字列に置き換えするようにします
ApplicationTitleのTextにbindを指定します。StaticResourceにこれまで頑張って追加したLocalizedStringsクラスが見えています。ソースに指定して、続けてパスを指定します
パスはTitleNameです
同様にPageTitleもバインドします
パスはPageNameです
XAMLはこんな感じで Binding になっています
以上で多言語対応のアプリが完成です!!
こんな感じで画面の表示文字列をリソースから指定する事で、マルチランゲージ対応ができます。ちょっと手順が多くてめんどくさいです
ビルドして表示が端末の言語設定で変わることを確認します。エミュレータで実行しました
エミュレータは日本語なので日本語メッセージが表示されています
エミュレータの言語設定を英語に変更します
変更後、エミュレータのOSがリブートして英語環境になりました
アプリはばっちり英語表示になっています。
テストサンプルアプリが完成したので、申請画面で英語と日本語の説明が入力できることを確認してみます。
パソコンでAppHUBを開いて新しいアプリを申請します
作ったアプリをアップロードします。とりあえずプライベートベータテストです。
詳細に英語と日本語の記入が出来るようになっています。説明文から画像ファイルまで英語用と日本語用を別々にしてすることができます
2 件のコメント:
とても参考になりました。
少し気になったのですが SupportedCultures は、 "additional culture" と言っているので "ja-JP;" だけでよいのではないでしょうか。
en-USはいらなそうですね。
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